軽量性/電池持ちに基づく機種選定

 1. 前提条件 

 選定は、以下の2条件

   ①本体 1.5kg以下 

   ② Office Home & Business込みで10万円以下 

を前提として行います。ここで、条件の①は苦痛なく持ち歩ける上限であることと、これ以上重くなることを許してもコスパがあまり改善されないことの両方に基づいて定めています。また、条件の②は、Office (PowerPoint含む)利用のパソコン新調に充てる現状妥当であろうといえる金額として定めています。なお、Office Home & Businessは、同時購入で割り引かれるインストールが同時購入機種に限定さえる版です。

 2. 選定途中の分岐判定条件 

(1) 軽量性/電池持ち優先か?  持ち歩く機会があまりない上に電池駆動時間が高々2,3時間の場合は、軽量性/電池持ちを優先する必要はありません。このような場合に、軽量性/電池持ちに拘らずに選定できるように、この条件判定を設定しています。 

(2) 実用スペックで十分か?  実用スペックでは不足である、スペックに余裕を持ちたいなどの要求に応える選定を可能とするために設けています。 

3. 選定の概要 

(1) 軽量性/電池持ち優先不要の場合  価格コムのスペック検索を用いて、CPU性能スコア(PassMark)4500以上の条件を満たす機種を選定しています。現在売れ筋の構成であるメモリ8GB、SSD256GBの機種については、 価格コムの売れ筋ランキング上位の内、画面サイズのより大きい機種を選んでいます。Ryzen 4000シリーズ搭載機も選んでいますが、これは、持ち歩いて電池駆動で作業することがあまりなく、電池駆動時の性能半減を気にする必要のない場合を想定したからです。

 Lenovo IdeaPad Flex 550 Ryzen 5モデルは、AMDの第3世代Ryzenモバイル5000シリーズを搭載しており、電池駆動時の性能低下問題はかなり改善されていると思われます。HP Envy x360 13については、8割充電に代わる適応的最適化充電機能(Adaptive Battery Optimiser)が付き、電池の劣化も抑えられるようです。

(2) 軽量性/電池持ち優先ながら実用スペックでは不十分な場合

 1.3kg以下、メモリ8GB、SSD128GB以上の3条件を満たす機種の中から、軽量性/電池持ちの両立性に優る画面サイズが12インチ以上の機種を選定しています。 14インチ1.5kgの機種に比べ200g程軽くなるだけですが、税込み価格は2万円以上高くなってしまいます。ただし、タッチ機能対応の2in1タイプです。

(3) 実用スペックで十分な場合  3万円前後の価格帯で、本体が1kg程度、電池もち10時間以上、Geekbenchシングルコア性能スコア350以上の実用スペックの要求性能を満たせるのは、現状では以下のCeleron N4000/N4020搭載の4機種のみです。

   ASUS E203MA/E210MA、HP Streem 11、Acer Aspire 1

これらに、電池もちは8時間と実用スペックを満たせないものの128GBのSSDを搭載していることで評価の高いLenovo Ideapad S130を加えた4機種(E210MAは除く)を選定しています。14インチ1.5kgの機種に比べ、半分以下のCPU性能スコアにも関わらず、1万安いだけの税込み3万円弱とコスパが良くないように思えるかもしれません。しかし、本体1kg程度以下電池持ち13時間以上を満たしてこれ以上の性能となると7万以上に跳ね上がることを考慮すれば、十分に安いと言えます。 

 なお、ここで、大学からのMicrosoft Officeの提供の有無を分岐条件に入れているのは、これらの3万弱の機種では、ASUS E203MAやHP Stream 11では、Office H&Bの同時購入による割引が得られないからです。また、ASUS E203MA付属のOffice互換ソフトWPSは操作メニューが異なることで演習に支障を来す可能性があり、Office H&Bの正規品を別途購入せざるを得ないとなると割りが合わなくなるからです。


 この選定フローでは、メーカサポートについては考慮していませんが、購入先からのサポートが期待できずメーカサポートに頼らざるを得ない場合は、その手厚さをパソコンメーカーのサポート内容の比較日経コンピュータ 顧客満足度調査2020-2021メーカー別パソコン故障率ランキング2016等により十分に調査してから決めると良いでしょう。

4.3万前後の機種の特徴

(1)ASUS E203MA ACアダプタ込みで1.12kgの軽量性、14.6時間の電池もち、そこそこの液晶画面品質、WPS Office付属、ASUS製であることでの故障耐久性に関する信頼感など、実用的な観点からの総合的なコスパは全市販パソコン中ベストともいえる機種です。発売から2年経つにも関わらずコロナ騒ぎで需要の増えた2020年4月のBCNノートパソコン月間売れ筋ランキングで外資系トップの11位となっていることは、そのコスパの良さが評価され続けていることの証と言えます。光沢画面は映り込みで見づらくなる弱点があります。気になる場合は、ナカバヤシ、サンワダイレクト等の反射防止フィルムを張り付けることで非光沢化するか、非光沢化された後継機のE210MAを選ぶと良いでしょう。

(2)Lenovo Ideapad S130 4機種の中で唯一128GBのSSDを搭載しているため、メモリ消費大のアプリやいくつものアプリの同時動作でメモリ不足を来しても性能が落ち難い利点があります。また、ストレージがeMMCでよければ、Office H&B 2019搭載モデルを選択することもできます。カタログ上の電池もちが8時間しかありませんが、こまめブログに示されているBBenchによる計測値が9時間44分とカタログ値10時間以上に相当する実力を備えているようです。

(3)HP Streem 11 1年間無料の使い方の電話サポートが付いているのが最大の利点です。電池もちがE203MAに次いで良い点も利点ですが、8割充電の指定ができないために電池劣化が早まらないかは懸念されます。

(4)Acer Aspire 1 メモリ増設用の空きスロットを備えており、それに別途購入する4GBのメモリモジュールを装着しメモリ容量を8GBまで増量しておけば、メモリ消費大のアプリやいくつものアプリの同時動作でもメモリ不足が起こり難くなる利点があります。


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