Office H&M込10万程度以下の軽量機種比較

 Office H&B込10万程度以下の代表的な軽量ノートであるIdea Pad Slim 550、Inspiron 14 5000、Inspiron 13 5000/7000、Surface Go 2、Surface Lap Top Go、HP Envy x360 13(Ryzen 3 4300U搭載)等を加え、持ち歩き易さに優れるdynabook SZ/LPBおよびASUS E203MAと比較します。以下の棒グラフは、これらの機種について、事務作業向け性能良好度、持ち歩き易さ度、総合スコア、コスパ良好度を併せて示したものです。ここで、持ち歩き易さ度はバッテリ駆動時の節電モードでの性能低下割合の大小が反映されるようにAMD製CPU搭載機で0.7のAMD補正係数がかかるようにしています。また、グラフの中の棒の長さの一部については、測定条件が違っていたり、電池持ちや最新の第11世代CPU搭載機の事務作業向け性能に推定値が混じっていたりすることで、順位の入れ替わりが起こらないくらいの精度しかない点に留意ください。

 Surface Go 2の性能は、CPUのグレードが上がったことで、事務作業向け性能良好度(=PCMark 10 Productivity[文書作成、表計算等])/ビジネス用途で十分であることの目安の4500)がわずかながら1を超えるまで改善しています。とはいえ、電池持ちはほとんど伸びておらず事務作業向け性能良好度に持ち歩き易さ度(=電池持ち時間/総重量[kg]/10)を乗じて算出した総合的なスコアでは4位となっています。

 総合スコアのトップは、FMV LifeBook UH75/C3です。915gと1kgを切る軽量性とバッテリに優しい8割充電設定でも丸1日の連続使用に十分耐えられる電池持ち24時間を両立しているのが効いています。第8世代のCore i3搭載の型落ち在庫限りの機種で、メモリ容量も4GBから拡張もできない弱点がありますが、軽量化設定さえ適切に施せば、文書作成、表計算、Webブラウジング、ビデオ会議等の事務処理や学習用途においては十分な性能が得られるはずです。ただし、Office H&Mのオプションはないので、MS Officeを無償で利用できない場合は,10万円を超える点に注意が必要です。

 総合スコアの2位は、dynabook SZ/LPBです。8割充電でも丸1日の連続使用に耐える18.5時間の電池持ちが効いています。本体重量は実測1.19kgとInspiron 13 7000を、200g近く上回ってしまってはいますが、実質的にはこちらの方が100g程度軽いといえます。これは、十分な電池もちにより充電器の持ち歩きが不要になるからです。筐体の堅牢性も高く8割充電によりバッテリ劣化も抑えられるので、大学まで持ち歩いても、4年以上使い続けることは十分可能でしょう。

 Inspiron 13 5000(5300)は本体1.05kgと軽量です。9時間?程度と10時間を割る電池持ちに足を引っ張られ、総合スコアは5位ですが、Core i3 1115G4搭載機であり、バッテリ駆動時の性能低下が小さい利点があります。

 同じくCore i5 1135G7搭載でバッテリ駆動時の性能低下が小さく、本体が0.98kgと1kg切っているInspiron 13 7000(7391)は、総合スコアで4位です。軽量性と事務作業向け性能を両立していることが効いています。価格は高めですが、電池持ちが10時間?程度と短めであるので、3,4年かそれ以上の期間、電池切れの心配なしで半日以上使い続けるのは難しそうです。

 Envy x360 13は、CPUがRyzen 3 4300Uにアップグレードしたことで、性能が大きく向上すると共に電池持ちが公称17時間とかなり伸びたことが効いて、総合スコアは3位に入っています。持ち歩き易さもトップクラスですが、電源モードを最も高いパフォーマンスとすると、実測12時間と公称値より大分短くなってしまっています。適応的最適化充電(Adaptive Battery Optimiser)を、BIOSでオフにすればもう少し伸びる可能性はありますが、電池寿命が縮むのでお勧めできません。また、バッテリ駆動時の性能低下が大きいRyzen搭載機ゆえの弱点からは逃れられていないようなので、バッテリ駆動時でも重い処理をする割合が小さくない場合は、Office H&M搭載で総額11万ほどと10万を超えてしまいますが、Core i5 1135G7搭載機の方が良いでしょう。

 Surface Lap Top Goは、総合スコアはSurface Go 2に次ぐ6位です。電池持ちが13時間と比較的長いのが効いていますが、その通りの実力との報告がある一方、バッテリ容量が40Whしかなく、電源モード高パフォーマンスでの駆動時間は7時間程度しか持たないとの報告もあるので注意が必要です。また、液晶ディスプレイは、1,536×1,024画素と、1920×1080のハイビジョンをそのまま表示できない弱点もあります。

 E203MAは、事務作業向け性能良好度が0.63と1をかなり下回ってしまっています。これはCPUに電池持ち優先のCeleron N4000を使っているからですが、最近のCoreクラスのCPU搭載機との実測比較でも、並列度倍増のN4100でさえ、性能不足で作業性が落ちるとして低い評価しか得られていません。しかし、実測内容をよくみると、一度に10個のタブを同時に開けるとか、4Kビデオを読み込み再生するとか、1GBのフォルダをコピーするとか、ヘビーユーザの処理に偏っており、一般のユーザがブラウザやOfficeを通常使用する条件での適切な比較が行われたわけではありません。学習用途のような並列処理が効かない軽い処理では、ここまで作業性に差が出ることはなく、学生が持ち歩くには、総重量1.12kgで電池持ち14.6時間と3位につける持ち歩き易さが効くはずです。もっとも、価格が安いことからコスパはトップになってはいますが、液晶ディスプレイの質や解像度を考慮していないコスパである点には注意が必要です。また、液晶ディスプレイがフルHDでもIPSでもないので、静止画や動画の鑑賞にも適してはいません。

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軽量ノートパソコンの選定から、整備補強、セキュリティ強化、通信費削減まで

①Office込10万以下の代表的機種の選定フロー図 ②コスパ良好機種の性能と携帯性の比較グラフ ③学習に必要最小限のスペックとその整備補強法 ④コストをかけないウイルス対策 ⑤スマホ・ネット回線費削減 などをToshi(パソコン歴30年以上、 パソコン教室の構築/運営経験7年)が示しています。